早起き、英語、ダイエット、あきらめるのはまだ早い。あなたが読むべき1冊~「習慣が10割」のレビュー

ビジネス書

ジョギングする男性
こんにちは。マチ弁のワタルです。

今回紹介する本は「習慣が10割」です。

いききなりですが、あなたには、こんな経験はありませんか?

・早起きが続かない

・英語の勉強を途中でやめてしまった。

・ダイエットに途中で挫折してしまった。

よくある悩みなので、同じ経験をしたことがある人も結構いるんじゃないかと思います。

ただ、世の中には早起きができる人もたくさんいますよね。

英語の勉強を続けて、上手に会話できる人もたくさんいます。

ダイエットに成功した人もたくさんいます。

では、できる人とできない人の違いは何なのでしょうか?

それは、ズバリ、「習慣化のスキル」です。

それが本書の結論です。

「続けられないのは自分の意志が弱いから」だと思っていませんか?

本書の著者は「そうではない。」と断言します。相当強気です。

いかがですか?ちょっと、本書に興味を持っていただけたでしょうか?

この記事では、本書の読んで私なりに理解した内容のうち、次の3つのことにしぼって、解説します。

・習慣があなたの未来を作る
・あなたが習慣を身につけられない理由
・習慣化のスキル

では、さっそく中身に入って行きましょう。

著者

セミナーで話をする男性

まず、本書の著者を紹介します。

著者は、吉井雅之さんという方です。

若いころはマイナス思考だったようですが、1990年ころから数多くの能力開発セミナーに参加してノウハウを学び、2005年には自らコンサルティング会社を設立し、日本各地でセミナーを実践してきたそうです。その後、15年間で5万人に対して実践トレーニングを行ってきた習慣形成コンサルタントだそうです。

はずかしながら、私は、本書を読むまで習慣形成コンサルタントという存在を知りませんでした。

いずれにせよ、著者は、これまで多くの人に対して、習慣形成を指導してきた「習慣のプロ」ということですね。

習慣があなたの未来を作る

未来を想像する子供たち
さて、著者はおっしゃいます。

「習慣が人生の全てである」

・・・ちょっと抽象的でわかりにくいですね。

例えば、学校で「成績の良い子」と「成績の悪い子」がいますよね。

その差は何かというと、

「コツコツ勉強する習慣」があるかどうかです。

誰でもがんばればできるようになることについて、生まれ持った才能の差はあまり関係がありません。

差が生まれるのは「習慣」があるかどうかです。

また、営業の仕事で「成績の良い営業マン」と「成績の悪い営業マン」がいますよね。

その差は何かというと、

「笑顔で営業する習慣」があるかどうかです。

同じサービスの営業をするのですから、生まれ持った才能の差は関係ありません。

差が生まれるのは、お客さんが喜ぶような「習慣」があるかどうかです。

このように、学校の成績や営業の成績に限らず、今の自分は過去のあらゆる習慣の積み重ねの結果です。

著者はこのような意味で「習慣が人生の全てである」とおっしゃっているのですね。

ということはですよ、

未来の自分を作るのは、これからの習慣の積み重ね、ってことですよね。

「習慣化のスキル」を身につければなりたい自分になれるってことですよね。

これって、すごいことじゃないですか?

あなたが習慣を身につけられない理由

肩を落としため息をつく男性

「習慣」とは何か?

では、さっそく「習慣化のスキル」を説明しましょう・・・

といいたいところですが、

その前に、「あなたが習慣を身につけられない理由」をしっかり理解しておきましょう。

ここの理解が足りないと「習慣化のスキル」も身につきません。

まず、「習慣」とはなんでしょうか?

それは、自分では意識せずに何気なくやってしまうこと、です。

「今日は歯磨きしなくては」と意識しなくても、気づいたら歯磨きしている。この状態が「習慣」です。

「習慣」が身につく理由

脳が刺激されている様子

どうして「歯磨き」の「習慣」が身についているのでしょうか?

それには2つの理由があります。

一つ目は、「歯磨きが気持ちいい」からです。もう少し正確にいうと、脳が「気持いい」と感じているからです。

二つ目は、毎日毎日「繰り返し」やってきたからです。

脳が「気持いい」と感じているからこそ、
毎日毎日「繰り返し」やることができるのです。

「習慣」が身につかない理由

肩を落としため息をつく女性
もうお気づきの方がいるかもしれませんね。

そうです。

「あなたが習慣を身につけられない理由」は、脳が「気持いい」と感じないことをやろうとしていたからです。

その結果、毎日毎日「繰り返し」やることができず、「習慣」にならなかったのです。

脳は騙されやすい

マラソンで給水をとる男性

脳が「気持いい」と感じること?
それって誰でも同じじゃない?

という疑問を持つ方もいるかもしれません。

でも、違うんです。

脳はとても騙されやすく、刷り込まれやすいのです。

同じことをする場合でも、ある人の脳は「気持ちい」と感じ、ある人の脳は「気持いい」とは感じない、

そういうことがあるのです。

例えば、マラソンです。

近年、日本各地でマラソン大会に参加する市民ランナーが増えてますよね。

ああいう市民ランナーの脳はフルマラソンに出て走ることを「気持いい」と感じているのです。

でも、走ることが嫌いな人の脳は「気持いい」とは感じないのです。

市民ランナーは生まれつき走ることが好きだった人ばかりではありません。以前は走ることが大嫌いだったという人もたくさんいます。

人生のどこかの時点で、脳が走ることを「気持ちいい」と感じるようになったのです。

お分かりでしょうか?

「あなたが習慣を身につけられない理由」は、自分の脳を騙したり、刷り込みをするということを、意識していなかったからです。

いかがですか?

「確かに、そんなこと考えたことがなかった。」という方も多いのではないでしょうか。

もちろん、「習慣」を身につけられた人の全員が、脳を騙すことを意識していたわけではないでしょう。

でも、何らかの理由で、脳が「気持いい」と感じるようになっていたことは、間違いありません。

習慣化のスキル

習慣化のスキルを身につけようと意気込む男性

さて、いよいよ「習慣化のスキル」をお話ししましょう。

脳を騙すスキル

脳が「気持いい」と感じることでなければ、
「繰り返し」やっていくことはできないということでしたね。

ですから、まずは、脳を騙す、あるいは脳に刷り込みをするスキルを学ぶ必要があります。

それは、次の3つです。

・なりたい自分を明確にする

・言葉を変える

・決めポーズ

なりたい自分を明確にする

なりたい自分を想像する男性
何かを習慣にしようとするときには、その習慣を身につけることによって、どういう自分になりたのかを明確にイメージすることが重要です。

人の脳には右脳と左脳があります。

左脳は論理的・分析的な思考をすると同時に、「過去を考える」という機能を持ちます。

一方、右脳は感覚的なイメージを描くと同時に、「将来を考える」という機能を持ちます。

実は、人の脳は、過去のマイナスイメージをよく覚えています。

何か新しいことを習慣にしようとしても、左脳が「前もできなかったじゃん。」「今度もきっと続かないよ。」というマイナス思考になりやすいのです。

それに対抗するには、右脳で将来のイメージをしっかり描く必要があるのです。

脳は真実とウソや冗談の区別はつきません。

脳を騙すためには、できるだけ明確になりたい自分をイメージしましょう。

言葉を変える

ダイエットを別の言葉にいいかえる女性
次にすることは、習慣にしようとする行動の呼び方を、ポジティブな言葉で言い換えましょう。

例えば、過去に「ダイエット」を失敗したことがある人は、左脳が「ダイエット」という言葉にマイナスの記憶をひもづけています。

それに対抗するには、右脳でポジティブなイメージの言葉で言いかえるのが有効です。

ポジティブな言葉なら何でもいいですが、「自分磨き」とか、「ビューティロード」とか、そういう言葉にいいかえましょう。

ポジティブな言葉が脳に刷り込まれ、その行動をするたびに、脳が「気持いい」と感じるようになります。

決めポーズを作る

ガッツボーズをする男女
習慣にしようとする行動をできたときに決めポーズをするようにしましょう。

ガッツボーズなどがいい例です。

ガッツポーズをしながらマイナス思考になるのは難しいですよね。

ガッツポーズは、「やったー」とか「できたー」と思った過去のポジティブな記憶とひもづいています。

その行動をするたびにガッツポーズをすると、脳にポジティブな感情刷り込まれ、脳が「気持いい」と感じるようになります。

「繰り返し」を続けるスキル

次に、「繰り返し」を続けるスキルです。

ここでは次の3点を紹介します。

・小さなことから始める

・ハードルを下げる

・仕組みを作る

小さなことから始める

小さな箱を積み重ねる女性
まずは、大きなことをやろうと欲張るのではなく、小さな習慣を身につけることから始めましょう。

例えば、

・早起きをする

・日記をつける

・読書する

くらいの小さなことで十分です。

ここで重要なことは「何をやるか」ではありません。

自分との約束を守るいことができたという実績を作ることです。

何か一つでも続けられたという記憶があると、別のことをやろうとしたときにも、脳が「自分はできる」とポジティブ思考になりやすくなります。

そして、そういう小さな習慣の積み重ねがあなたの未来を作ります。

ハードルを下げる

低いハードルを飛び越える男性
何かの習慣を身につけようとするとき、絶対にやってはいけないのは「完璧」をめざすことです。

まずは、続けることこそが重要なのです。

行動の内容や質は続けられるようになってから改良すればいいのです。

例えば、日記は1日1行でもよしとしましょう。
読書は本を開いて文字を見るだけでよしとしましょう。

毎日続けていき、ポジティブな言葉で言いかえ、決めポーズを繰り返していくことにより、だんだん脳が「気持いい」と感じるようになります。

そうすれば、自然と日記に書くことも増え、本を読む量も増えていきます。

仕組みを作る

トイレで読書をする男性
毎日続けていくためには、続ける仕組みを作ることが有効です。

新しいことを始める場合、最初は「やるぞ」と思っていても、だんだんその意欲は低下していきます。

そうなると、「今日は面倒だな」と思うようになったり、「少しゆっくりして、その後でやろう」と思うようになります。

これでは、実際にやろうとするときに意志の力や根性が必要になってしまい、結局、「今日の分は明日やればいいや。」ということになってしまいます。

人の意志は弱く、もろいものであることを忘れてはいけません。

そうならないようにするには、意志や根性に頼らない仕組みを作ることが有効です。

最低限、時間と場所を決めておくことがおススメです。

例えば、読書であれば、

・毎朝起きて顔を洗った後にリビングで

・夜入浴後に自分の部屋のデスクで

・夜寝る前にベッドで

のように決めておくことが仕組みづくりになります。

大事なことなので繰り返します。

決して意志や根性に頼っていてはいけません。

おわりに

さて、いかがでしたでしょうか?

本書には、今回紹介したこと以上にたくさんのスキルや具体例が書かれてあります。

興味がある方は、ぜひ、手に取って読んでみてください。

私も本書を読んで、毎朝ウォーキングをするようになりました。

毎朝パン屋に行き、パンを買って自宅に戻り、朝食をとるという習慣です。

ウォーキングしながら、You Tubeの英会話チャンネルで英語を聞いています。

早起き、ウォーキング、英語リスニング、朝食の4つを同時に習慣化できるのでお勧めです。

この記事を書いている時点で3週間以上続けることができています。

私でも習慣を身につけることができるんだ、という自信になりました。

皆さんも、本書で紹介されたスキルを身につけて、なりたい自分を目指してみてはいかがでしょうか。

本書には、この記事で紹介できなかったいろいろな具体例が書かれてあります。興味を持たれた方はぜひ本書を手に取って読んでみてください。

ではまた。

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