「最近寝つきが悪い」「集中力が続かない」それスマホのせいです。知らないと損する本「スマホ脳」のレビュー

ビジネス書

スマホを見ながら微笑む男性

こんにちは。マチ弁のワタルです。

今回紹介するのは、ベストセラーの「スマホ脳」です。

いきなりですが、あなたは1日何時間スマホを見ていますか?

現在、平均すると、大人は1日4時間、10代の若者なら4~5時間スマホを見ているそうです。

確かにスマホは便利です。スマホがあれば、買い物もできるし、知り合いとも連絡が取れます。

株価の動向も見れるし、書籍もマンガも読めます。映画だって見れるし、ユーチューブの動画も見れます。

飽きることがないので、もっと長い時間スマホを見ている人もきっとたくさんいますよね。

ところで、「最近寝つきが悪い」とか「集中力が続かない」と感じたことはありませんか?

それ、スマホのせいです。

何ごともやり過ぎはよくない、といいますよね。
1日何時間も手のひらサイズの画面を見ていることは、どう考えても体にいいとは思えませんよね。

スマホの見過ぎが体に悪影響を及ぼしているのです。

でも、あなたが悪いわけじゃあありません。
スマホは人がどうしても見過ぎてしまうようにできているのです。

本書で書かれてあるのは、

スマホの危険性を正しく学び、スマホとの付き合い方を考ようということです。

長時間スマホをみていると、脳がスマホにハッキングされるそうです。

なんか怖いですよね。

では、さっそく、中身にはいってきましょう。

著者

まず、本著の著者は、アンデシュ・ハンセンという方です。1974年スウェーデン生まれの精神科医です。現在は、病院勤務の傍らでメディア活動を続けており、「一流の頭脳」という世界的ベストセラーとなった本も書いています。

人の脳の性質

私たちが1日何時間もスマホを見てしまうのは、脳の性質に関係があります。

まず、人の脳の性質を確認しておきましょう。

人の脳はすぐに気が散るようにできている

周りをキョロキョロ見る男性

一つ目の性質は、すぐに気が散るようにできているということです。

どういうことかというと、人の脳は常に周囲に意識を向けており、周囲で何かがあるとすぐに気が散るようにできているということです。

実はこれ、20万年くらいかけて人が進化した結果だそうです。

大昔のことを想像してみてください。
まだ、人が木の実をとって食べたり、小さい動物を捕まえて食べていたころです。

人の周囲には危険がいっぱいありました。人はいつ死ぬかわからない、という環境で生活をしていました。

・よく知らないところを歩いていて崖から落ちて死んでしまう。

・油断しているところを他の人から襲われて死んでしまう。

・歩いているところをどう猛な動物に襲われて死んでしまう。

そのような危険の中で生き延びてきたのが、常に周囲を意識し、何かあるとすぐに気付いてその場から離れる、そうやって危険を避けてきた個体たちだったという訳です。

つまり、常に周囲に意識をしていて、周囲で何かがあるとすぐに気が散るような脳をもつ個体たちが私たちの祖先なのです。

私たちの脳にも同じ性質があるのです。

人の脳は意識していないつもりでも、周囲で起こることを気にしており、周囲で何かがあるとすぐ気が散ってしまうのです。

夜寝ているとき、窓の外の物音が気になってしまい、眠れなくなったという経験はありませんか?

喫茶店で読書しているとき、隣のテーブルの人の会話の内容が気になって、読書に集中できなかったという経験はありませんか?

そういうやつです。

それが人の脳の性質なのです。

人の脳は新しいものが大好き

周囲にアンテナを張る男性

二つ目の性質は、新しいものが大好き、ということです。

人の脳は新しいものが大好きで、新しい情報を見つけると、それを獲得しようとするようにできているのです。

これも20万年くらいかけて人が進化した結果です。

大昔、周囲に危険がいっぱいある環境では、周囲の環境を理解すればするほど生き延びられる可能性が高くなりました。

・この草むらの向こうには崖がある

・ある人が自分の様子をうかがっている。

・フンの近くにはどう猛な動物がいる

そのような情報を手に入れた個体は、危険を予測して、危険から離れることができたのです。

また、大昔、食料を確保するには、実がついている木を探す必要があります。地面から見上げても実がついているか分からないので、木に登って確認する必要があります。

実がついている木を見つければ見つけるほど、生き延びられる可能性が高まります。

そのような情報を手に入れた個体は、その後も食糧を確保することができたのです。

そして、生き延びてきたのが、新しい情報を探そうとする本能をもった個体たちだったのです。

そのような個体の脳では、新しい情報を手に入れるとドーパミンが放出されます。
ドーパミンとは人に行動を起こさせる脳内物質です。

このような脳のシステムにより、ますます新しい情報を手に入れようとするようになったのです。

私たちの脳にも同じ性質があるのです。だから人は新しい情報を手に入れるための行動をしてしまうのです。

・読書が好きな人も同じです。

・ニュースが好きな人も同じです。

・旅行が好きな人も同じです。

みんな脳内ではドーパミンが放出されているのです。

人の脳は「かもしれない」が大好き

壁をよじ登ろうとする男性

三つ目の性質は、「かもしれない」が大好き、ということです。

人の脳が新しい情報を手に入れたときに、ドーパミンを放出するということは説明しましたね。

ところが、人の脳は新しい情報を手に入れたときけではなく、手にはいる「かもしれない」、という「期待」があるだけで、ドーパミンを放出するのです。

これも20万年くらいかけて人が進化した結果です。

さきほど、大昔、食料を確保するには、実がついている木を探す必要があったということを説明しましたね。

でも、地面から見ても実がついているかわからないので実際に木に登ってみる必要がありますよね。

木に登っても、実がついていることもあれば、実がついてないこともありますよね。

せっかく、苦労して木に登ったのに、実がついていなかったときはガックリしますよね。

それで、木に登るのをやめてしまうと実をつける木を見つけることはできなくなります。

その結果、食糧を確保することができず、生き延びる可能性が低くなります。

でも、何度でも木に登ろうとチャレンジしていけば、実がついている木を見つける可能性がありますよね。

その結果、食料を確保することができて、生き延びる可能性が高まります。

お気づきでしょうか?

そうです。生き延びてきたのは、何度でも木に登ろうとチャレンジする本能をもった個体たちなのです。

人の脳は、木の実がついている「かもしれない」という「期待」があるときにも、ドーパミンを放出し、木に登るという行動をさせてきたのです。

そして、私たちの脳にも同じ性質があるのです。
探検家姿の男性
・新しい情報がある「かもしれない」

・新しい人と出会える「かもしれない」

・新しい物を見つけられる「かもしれない」

そんな「期待」があるだけで、脳内ではドーパミンが放出され、人は行動してしまうのです。

スマホが脳をハッキングする

ハッキングする男性

「で、スマホとどう関係があるの?」
って思いますよね。

そろそろスマホとの関係を説明します。

実はスマホは人の脳をハッキングしているのです。
それも、人の脳の性質を利用して、です。

・人の脳はすぐに気が散るようにできている

・人の脳は新しいものが大好き

・人の脳は「かもしれない」が大好き

ここで、あなたが友だちと二人で、食事をしている場面を想像してみましょう。

あなたは友だちと食事をしながらおしゃべりしています。

そのとき、あなたのスマホからLINEやメールの着信音が聞こえてきます。
スマホの音に気付いた男性
あなたは、すぐにLINEやメールを確認する必要はありません。友だちとの食事が終ってから確認すれば十分です。

でも、あなたはスマホのことが気になってしまい、友だちの話が頭に入ってきません。
スマホが気になってしょうがない男性
それ、人の脳の性質のせいです。
人の脳はLINEやメールの着信音が鳴ると、すぐにスマホの方に気が散るようにできているんです。

あなたは友だちの話を邪魔しちゃ悪いと思って、スマホを手にすることは我慢します。

でも、スマホのことが気になって気になってしょうがありません。

それ、人の脳の性質のせいです。
「何か大事な連絡かもれない」という「期待」があると、脳内でドーパミンが放出されるのです。
そして、あなたに「スマホを見よ」を指示するのです。だから、スマホが気になって気になってしょうがなくなるのです。

実は、あなたは食事の前に、フェイスブックやインスタグラムを投稿していました。

そのことを思い出すと、今度はあなたの中で、「いいね」がついている「かもしれない」との「期待」がふくらみます。

すると、脳内でドーパミンが放出され、そして、あなたに「スマホを見よ」と指示するのです。

友だちがトイレのために席を外しました。

あなたは急いでスマホを手にとります。
スマホを必死で見る男性
あなたはLINEやメールを確認します。別にたいした用事ではありませんでした。

フェイスブックやインスタグラムの投稿も確認します。残念ながら、「いいね」はついていませんでした。

ところが、あなたは用が済んでもスマホを手放しません。スマホを手にとったら、そこには、人の脳の大好きな「新しい情報」があふれています。

「新しい情報」を見ると、脳内ではドーパミンが放出されます。

あなたは、もっと「新しい情報」がないかと「期待」して、スマホ内のいろいろな情報を見て行きます。

すると、脳内ではさらにドーパミンが放出されています。

あなたは、友だちが席に戻ってくるまで、スマホを見るのをやめられません。

いかがですか?

多くの方が似たような経験をしているのではないでしょうか。

もともとインターネットは「新しい情報」であふれているので、人の脳は大好きです。

スマホが普及する前から、自宅のパソコンで何時間もネットサーフィンをする人はいました。

でも、パソコンや通信環境が整っていない場所ではインターネットにアクセスすることはできませんでした。

ところが、スマホの普及により、いつでも、どこでも、インターネットにアクセスできるようになりました。

しかも、人の脳は、LINEやメール、その他の着信音に常に反応します。そして、フェイスブックやインスタグラムなどのSNSは他人の反応を期待させます。

そのため、人はいつもスマホのことが気になり、短時間になんどもスマホの画面を開き、時間があればいつまでもスマホの画面を見続けるようになるのです。

まさに、スマホが人の脳をハッキングしている、
と言っても言い過ぎではないと思います。

スマホが睡眠時間を奪う

フトンの中で眠れない男性

さて、何ごともやり過ぎはよくない、といいますよね。1日何時間も手のひらサイズの画面を見ていることは、どう考えても体にいいとは思えませんよね。

実は、スマホの見過ぎが体に悪影響を及ぼしているのです。

ここでは、スマホが睡眠時間を奪う、というお話をします。

夜、寝る前にもスマホを見るという方も多いですよね。

でも、これがあまりよくないらしいです。

これは、睡眠ホルモンと呼ばれる、メラトニンというホルモンと関係があります。

人の脳内では、は夕方ころから、メラトニンが分泌されるようになります。メラトニンが分泌されると、身体は睡眠をする準備を始めます。

ところが、スマホの画面から出るブルーライトには、メラトニンの分泌を抑える特殊な効果があることがわかっています。

つまり、夜にスマホを見ていると、メラトニンの分泌が抑えられ、身体がまだ昼間だと勘違いしてしまうのです。

そのため、ベッドに入ってもなかなか寝付けないということになり、睡眠時間が奪われるという結果になってしまうのです。

「最近寝つきが悪い」と感じている人は、夜にスマホを見ていることが原因かもしれませんね。

余談ですが、睡眠というのは思っている以上に大切です。

睡眠中には、昼間壊れたタンパク質が老廃物として脳内から除去されます。

この老廃物は1日何グラムにもなり、1年間で脳と同じくらいの重さになります。

老廃物を除去することは、脳が正常に機能するには不可欠です。長期にわたって睡眠不足が続くと、脳卒中や認知症のほか、さまざまな病気のリスクが高まることがわかっています。

ちょっと、気を付けたいですね。

睡眠がいかに大事かについては、「眠る投資」という本の記事でも解説しています。興味のある方はこちらも読んでみてください。

もう一つ、スマホの見過ぎが体に及ぼす悪影響を紹介します。

それは、集中力を奪う、ということです。

これは、先ほど説明した人の脳の性質に関係があります。

・人の脳はすぐに気が散るようにできている

・人の脳は新しいものが大好き

・人の脳は「かもしれない」が大好き

というやつです。

人の脳の性質は強力です。スマホが近くにあるだけで、サイレントモードにしていても、ドーパミンが放出されます。私たちはスマホが気になってしまいます。

そのため、スマホで集中力が奪われているのです。

「そんなことはない。私はスマホが目の前にあっても、目の前の作業に私は集中することができている。」と思う方もいるかもしれません。

しかし、人の脳はマルチタスクが苦手なのです。
いいかえると、人は同時に複数のことをすることは苦手なのです。

ごくまれにマルチタスクができる人もいるそうですが、人口の1~2%程度だそうです。

「そんなはずはない。周りには、マルチタスクをする人がたくさんいる。」と思う人もいるかもしれません。

でも、それは、複数の作業を同時にこなしていると思っていても、実際にやっていることは、作業の間を行ったり来たりしていえるだけで、どちらにも集中できていないことがほとんどなのです。

結局、脳の性質のせいで、スマホで集中力が奪われる結果になっているのです。

「最近、集中力が続かない」と思うことがある方、それは、スマホの見過ぎが原因かもしれませんね。

スマホとの適度な付き合い方

笑顔でスマホをもつ人々

こうしてみると、人の脳とスマホは相性がよくないことがわかりますね。

著者はおっしゃいます。

人間の脳はデジタル社会に適応していない

「うーん。でも、いずれはスマホにも適応できるようになるのでは?」
と思う方もいるかもしれません。

それについて、著者はこうおっしゃいます。

私はそうは思わない。
進化の基本は、生存や生殖にメリットになる特質が一般的になることだ。その特質を持たない人は生き延びることも、子孫を残すこともできないのだから。

話のスケールが大きいですね。

それはさておき、スマホは私たちの生活になくてはならないものになっています。スマホなしでの生活に戻ることは不可能といっていいでしょう。

だったら、私たちが、人の脳と相性のわるいスマホと、適度に付き合っていくにはどうすればいいのでしょうか?

著者がおっしゃるには、

・寝る1時間前にはスマホの電源オフ

・スマホを寝室に置かない

・仕事中はスマホを手の届かないところへ

・SNSをアンインストール

などがオススメだそうです。

なかなか、実践するのは難しいかもしれませんが、一つでも実践して「スマホ脳」にならないよう努力したいものですね。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

人の脳とスマホは相性が良くないとは、思ってもいませんでした。

やはり、何ごともトレードオフなのですね。

何かを得れば、何かを失う。

スマホの便利さをとれば、睡眠時間や集中力を失う。

でも、私は、スマホの便利さは捨てがたいので、スマホを見る時間を1日2時間に制限して、寝る1時間前にスマホの電源をオフにすることを習慣づけたいと思います。

みなさんも、スマホとの付き合い方をよく考えてみてください。

本書には、この記事で紹介できなかった役に立つ知識がたくさん書かれてあります。興味のある方はぜひ本書を手に取って読んでみてください。

ではまた。

コメント

  1. […] […]

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